トムビーンの日日あれこれ

日日に思いを馳せてお伝えします

アンパンマンの日

 

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

本日10月2日日曜日の関東は晴天で、体を動かすとやや汗ばむような気温でした。

汗をかいたときはやはり水分や塩分、ミネラルなどの補給が大事かと思います。

運動や仕事で疲労を感じた時に、エネルギーを摂取することもパフォーマンスを下げないために重要でしょう。

 

小腹が減った時に一口、と摘ままれることが多いのはお菓子ではないでしょうか。

お三時や寝る前の甘いものが止められないという甘党もいれば、菓子などいらないというストイックな方もいるでしょう。

甘い、しょっぱい、辛い、苦い、古今東西のお菓子は様々な味覚を刺激するものがあれば、温かい、冷たいなどの温度感覚をもたらしてくれるものもあります。

お菓子には和菓子、洋菓子という大きな括りがあることは周知の事実でしょう。

今回取り上げるのは、和菓子に多く用いられているあんこについてです。

 

さてあんこについてですが、あんことは餡の俗語であるそうです。

餡はもともと、飛鳥時代に中国から伝来され、饅頭などに詰められた肉や野菜などの詰め物を意味していました。

その後肉食を避けるため豆を使用した塩味の餡が登場しました。

安土桃山時代から甘い餡が作られるようになり、江戸時代に入ってから砂糖を用いるようになったと言われています。

あんこに使われる小豆の歴史も長く、日本では縄文時代には小豆が存在し、日本で小豆を使用した餡が生まれたのは鎌倉時代だと言われています。

餡の伝来元である中国でも、唐の時代から「豆沙」として小豆の餡が作られていたそうです。

中国では古くから赤色は邪気を追い払う力があると信じられており、小豆の赤色もその信心から厄除けや病気を払う効果があると考えられていたそうです。

昨今ではあまり珍しくないあんこですが、長い歴史の中多くの人々に愛されて現在に至っています。

 

明日10月3日は、1988年に国民的アニメであるアンパンマンのテレビ放映が始まった日です。

作者のやなせたかしさんは主人公のモチーフをあんぱんにしたことについて、

困っている人に食べ物を届ける、立場や国が変わっても決して逆転しない正義のヒーロー」

アンパンマン - Wikipedia

を描きたかったからと答えています。

本人の戦争従軍や作品が売れるまでの貧困の経験が、この着想に繋がっています。

またやなせたかしさんが幼少期に、迷子で困っている時に友人の母親に買ってもらったあんぱんが美味しく、またありがたかったという逸話があるそうです。

まさにアンパンマンの劇中によくありそうな一幕ですが、やなせたかしさんは生涯を通して一つの作品を生み出した、とも考えられないでしょうか。

 

 

あんこのような長い歴史も、アンパンマンのような筋の通った正義も、やなせたかしさんのような波乱の人生もトムビーンにはありません。

自分の人生という餡を、これから練ったり、包んだり、付け加えたりして、形にしていけたらと思っています。

シャイなトムビーンより、作家やなせたかしさんとアンパンマンのテレビ放映に携わった方々に謝意を表して。

ご拝読ありがとうございました。