皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日10月7日金曜日は前日に引き続き冷え込む一日で、数日前までの残暑が懐かしいです。
先日話題にしたうろこ雲がしっかり役目を果たしたのか降雨が続きそうです。
秋が進んでくると話題になる一つに紅葉が挙げられます。
近隣にイチョウの木が多いですが、まだ木々は青青として黄色味を帯びる気配はありません。
過去に関西のほうで9月終わりに赤いモミジを期待して観光しましたが、やはり気温は高く緑の葉が鮮やかでした。
紅葉の進み具合は、日照時間、気温、降雨の3つの条件によるそうです。
緑の葉が変色する原因は、葉の老化や越冬に向けての省エネルギーのためだと考えられています。
夏の日照時間が長い時期は、光合成でエネルギーを生み出すため葉に葉緑体を多く含みます。
この時葉緑体にはクロロフィルという成分が存在し、これが葉の色を緑に見せています。
季節が変わり日照時間が短くなると、光合成でのエネルギー産生が減ってくると葉の老化も進みます。
葉の老化とともにクロロフィルも分解されて壊れ、代わりの物質が葉の色を変えてくると言われています。
アントシアンという物質が葉の老化の過程で生産されて赤い紅葉となります。
夏の間から既にカロテノイドという物質が含まれ、クロロフィルが壊れるに従い表出すると黄色い紅葉が進むそうです。
これらの化学物質は葉が完全に落ちるまで、光の影響を最小限にするため存在します。
なので紅葉してから落葉が起きやすいのです。
クロロフィルが減少することが紅葉のポイントなのですが、一日の寒暖差が強いとその分解が進みやすいと言われています。
また夜間の気温が低いと、日中日光を浴びて作られるアントシアンが消費されにくくなり、赤い紅葉がはっきりするそうです。
紅葉の気温の目安は、一日で気温が下がる夜間から早朝にかけての「最低気温が8~9℃」と言われています。
日照時間の変化や日中の日光が紅葉に影響しますが、しかし気温が下がると空気が乾燥し、それに影響されて葉が枯れ落ちてしまうこともあります。
このためにも、適度に雨が降ることも紅葉には必要と言われています。
北海道など北日本では10月早い時期から紅葉が進むと言われています。
昨今の雨と気温低下は、多かれ少なかれ紅葉に影響するのではないでしょうか。
家にこもりがちの日日を取り返せるような紅葉を期待したいです。
明日10月8日は、1977年に木材青壮年団体連合会が木の日と提唱しました。
漢数字の「十」と「八」を組み合わせると「木」となることからこの日となったそうです。
意匠惨憺を控えたいトムビーンより、自然界の不思議に賞賛を込めて。
ご拝読ありがとうございました。