皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
本日10月6日木曜日は曇天が広がり気温もぐっと下がって、関東は季節を一つ飛び越えてしまったのではと錯覚しました。
足元が悪い日は外出は控えて、在宅での気分転換が欲しくなります。
昨今、様々なサービスがパソコンやスマートフォンなどの電子機器で楽しめる電子化が進んでいると思われます。
音楽、動画サービス、通信サービスを利用してリモートで人と会うなんてことも日常となってきています。
その中の一つに書籍、雑誌類も含まれ、電子版をインターネット上で購入するということも可能になっています。
出版業界の諸問題について調査研究している出版科学研究所では、1996年から2021年の期間での出版物の推定販売金額についての統計データを示しています。
調査結果によると雑誌について、1996年には約1兆6千億円あった販売額が2021年には約5千億円まで減少しているそうです。
これに対し書籍は、1996年には約1兆1千億円だった額が約7千億円まで減少しているようです。
雑誌と書籍、どちらも販売額は減少していますが、雑誌の減少割合が大きいです。
これらについて、1996年と2021年では消費税率が異なる、少子高齢化が進んでいるなどの要因も寄与していますが、インターネットやスマートフォンの普及による電子化が大きく影響しているのではと同研究所は指摘しています。
販売額だけを見ては一概に雑誌の普及率が減少している、とは断言できませんが、やはり紙媒体の書籍・雑誌離れが進んでいることは否めないでしょう。
情報としては古いのですが、2018年に文化庁が行った「国語に関する世論調査」の結果では、「1か月に1冊も本を読まない」とした割合が47.3%であったそうです。
この調査結果については有効な回答の回収率が54.6%とのことで、結果の汎用性についてやや信用し切れませんが、公的な調査でも読書離れは表面化していたようです。
悪く言うつもりではありませんが、トムビーン個人としては、雑誌離れには動画サービスやSNSの浸透も影響しているのではと考えています。
本屋やコンビニに買いに行くより簡便で、様々な情報が網羅されていますから。
明日10月7日は、1849年にエドガー・アラン・ポーが亡くなられたことを偲んでミステリー記念日と制定されました。
作家エドガー・アラン・ポー氏は、1845年に発表した「モルグ街の殺人」を代表作として、ミステリー作品の先駆けと慕われています。
同氏は作家の他に編集者としても雑誌に関わり、作品には大衆受けを意識した作風なども見られるそうです。
技術の進歩とともに情報の媒体が紙から電子に変わったとしても、受け手となる人々の求めているものを鋭敏に察知できるかが、もしかしたら成功の鍵なのかもしれません。
忍びのように影の薄いトムビーンより、ミステリーの開拓者作家エドガー・アラン・ポーを偲んで。
ご拝読ありがとうございました。
統計情報については下記サイトより引用しました。